せん妄とは

せん妄(せんもう)というのはがん患者に多く見られる症状の一つです。
意識障害が起こって混乱した状態になることを示します。
高齢者にもよく見られるものの一つであり、病院に入院中に経験をする人も多いです。

せん妄の症状としては幻聴や妄想、興奮して大声が出たりソワソワが止まらなかったり、暴力がでたり、睡眠障害が出たり、意識が混濁したりと人によっても違います。
多くの場合には突然発生するものですし、日中と夜中で波があったりするものです。

せん妄は認知症との違いが判らないとされることがあります。
中にはせん妄の症状を見て認知症になったのかと感じる家族もいるほどです。

しかし、ゆっくりと症状が進行するのが認知症でありせん妄は突然起きます。
また、意識がはっきりとしているのが認知症であるためその点でも違いが分かりやすいです。

せん妄への対処

せん妄は野の機能不全を招いていることが原因と考えられています。
ただ、脳はまだまだメカニズムが解明されていない場所です。
そして、がん患者の人たちのせん妄にはいろいろな要因がかかわっています。

致傷の場合には脳の障害、高齢といったことが原因因子として考えられますが、せん妄の場合には直接的な要因と間接的な要因とが複雑に絡んでいてとても難しいです。
そこでメカニズムとしては解明できていないものの症状の引き金となると考えられているものをできるだけ回避するようにしましょう。

例えば、便秘や入院中の環境変化、難聴といったものはせん妄を重症化したり蔓延化したりする原因となるものです。
特にがんの場合には手術をしてからせん妄がよく出るようになることもあります。
そこでせん妄が出やすくなるようなことがあればできるだけ早めに対処の準備をしておきましょう。

せん妄へは対応の工夫を

せん妄を起こすことは患者さん自身にとっても記憶が残るためにつらい経験となることが多いです。
そして場合によっては転倒をしてけがをする危険もあります。

そこで心理面でアフターケアをしてできるだけせん妄でのショックを残さないようにしましょう。
せん妄を起こしている時はなかなかこちらの声が頭の中に入っていかないですし判断力も低下しています。
そこでその場ですぐに声をかけるだけでなく、回復して改めて声をかけていくことが大切です。

またせん妄が起きている人はできるだけ落ち着ける環境を作るように配慮していきます。
なじみのあるものや家族の写真を身近に置くようにしたり、カレンダーや時計を見えると頃に用意したりすることも効果的です。
そして会話の中では否定をすることを避けることも効果があります。
万が一せん妄が起きたときのことを考えて環境整備をしたり安全面での配慮をしたりするのも効果的です。