みなさんは考えていますか?看取りの事

家族が高齢になって介護が必要になったり、命の期限が狭まり、いずれこの世を去る瞬間が来るとき、「看取り」の時、みなさんはその覚悟や、看取りの際にしておくべきこと、しなければならないことなどを考えたことがあるでしょうか。
最近は家で亡くなるという事が少なくなっています。
病気をされると病院に入院しますし、そこで亡くなっていくということがほとんどです。
癌の末期患者さんなどは、ホスピスなど痛みの緩和などを主軸に積極的治療を行わない施設に入る事もありますが、家で最期を迎えたいと思う方も多いでしょう。

死が間近になった時、人はどのような経過をたどるのか、これこそ、今、看取りの近いご家族がいる際には、知っておきたいことでしょう。
看取りという事に着目し、死期が迫った時、どのように対応すればいいのかをしっかり教えてくれる書籍があります。
それが、柳田邦男さんの「家で看取るということ」です。

死について学ぶ書

この本は、数多くのケアの経験を持つ在宅ホスピスケアの開拓者となった川越夫妻の経験を学び、最後まで自分らしく家で過ごすという事が出来るのかどうか、その手順を学ぶ書、つまり、死について学ぶ書です。
死が間近になった時、最後の瞬間はどのような経過になるのか、家族や近親者はどのようにケアを行うべきなのか、その具体的な方法を詳細に説く本です。
病院で死ぬということが当然のようになった現代で、看取りは病院の医療従事者の手によって行われています。

しかし最後の瞬間は、家族で・・・最後は家族が看取ってあげたいと思う時、この本が役立ちます。
言い方がちょっと厳しいかもしれませんが、死の看取りを、医療従事者の手から家族の手に取り戻すためには何が必要なのかを教えてくれる本という事です。

病院、最後が近づく患者さんの気持ち

最後が近くなってくると、次第に食べ物も口から入らなくなってしまいます。
口から食べることはもう無理です、といわれた時の患者さんのショック、辛さは健常者、まだまだ命をつなげるものにはわからないほどのショックでしょう。

家に帰っていいといわれた、その時の患者さんの複雑な思い、最後を迎えるのなら自宅でと考えていたから嬉しいけれど、とうとう最後なのだという気持ちもきっとあるでしょう。
でも、家に帰る事が出来るという事に感謝し、私は人間なのだという事を心から感じることができる、口から食べ物を食べることが出来なくても、人間らしく死ぬことができるというのは、素晴らしい事なんだということをこの本で解いています。
死を迎える事、それはどういう事なのか、最後の瞬間を自宅の中で迎える事が出来る幸せは得られるのか、死の場所を自ら選びにくくなっている現代に、とても優しい教則本です。