オランダ

安楽死の法制化

尊厳死の法制化と同じく世界的な議論となっているのが「安楽死」の法制化です。
特に、直接毒物等を利用することで行う「積極的安楽死」の是非については国によって議論の内容が違っており、法制化の進み方に違いがあります。
2015年現在、この積極的安楽死を認めている国というのはまだ3つしかありません。

1つは「ルクセンブルク」です。
極めて小さいながらも個人GDPが最も高い、裕福な国として知られています。
この国では「末期的であること」「二回以上の申請を行うこと」を条件として審査が行なわれ、審査に通過した場合には積極的安楽死を受けることが出来ます。

2つ目は「ベルギー」です。
ベルギーは10年前に積極的安楽死を合法化した国です。
「治療によって取り除くことが出来ない、耐え難い苦痛がある場合」には積極的安楽死を受けることが出来ます。
包括的な内容であるために、危険があるとしている人も少なくありません。

そして3つ目が「オランダ」です。
このオランダは世界で一番最初に安楽死を合法化した国として知られています。
2002年には法案が通り、12歳以上であれば厳しい審査の末に安楽死の要請を行う事ができます。

オランダのクリニック

そんなオランダでは現在、安楽死を専門に取り扱っているクリニックが増加しています。
オランダで3番目の規模を誇る待ち、デン・ハーグにおいては数多くの安楽死施設が作られ、患者も押し寄せるような状態にあります。
開院から1年半で1100人もの人数からの安楽死申請があり、そのうち200人が安楽死を迎え、180人が順番待ちとなっています。
ちなみにオランダではこの安楽死にかかる費用は基金の援助によって無料で行えます。

このような専門クリニックが増えている背景には、通常の病院の担当医は「合法であるとしても」安楽死を選択したがらないため、とも言われています。
合法ではあるものの、「そうしなければならない」ものではない、ということがクリニック増加に拍車を掛けています。