大反響を呼んだホスピス病棟の映画

命について深く考える事が出来る映画、「いのちがいちばん輝く日~あるホスピス病棟の40日~という映画が話題になりました。
この映画は、2013年2月、東京から上映が始まったのですが、地域での自主上映会で上映され、全国50カ所以上もの開催となった大反響の映画です。
ホスピスで最後の時を迎えるまでの時間、患者さんたちが何を考え何を思い過ごされているのか、その様子を知る事が出来ること、また最後を迎える時間をどう過ごすべきなのかを深く考えさせられる映画となっています。

ホスピスでの暮らしを見る映画

滋賀県近江八幡市のホスピス「希望館」に暮らす癌終末期を迎えた人たち、この医療施設は6回目の冬を迎えようとしています。
ホスピスという事は治療をしても命をつなぐことが出来ないとされる患者さんたちが来る終焉の場所というイメージが強いのですが、この施設にいる方々、そのご家族は明るく、笑顔も見られ、とてもガン末期の患者さんとそのご家族というイメージがありません。

ホスピス長をしている細井さんは白衣を着ません。
癌を患った事のある細井さんだからわかる気持ちがあるからです。
「患者も医者も同じ弱さを持った人間」だからこそ、白衣を着ないのです。

特に医者が白衣を着ていることで緊張したり、辛い治療を思い出したりすることもあります。
ホスピスは心穏やかに過ごしてほしいという願いと、弱さ、痛みに寄り添いたいという思いから、細井さんは白衣を着ないのです。
外来通院を続けてきた患者さんが一人入院する、そこから病棟スタッフのケア、家族と本人の最後の生活が始まります。

監督は溝渕正幸監督です。
最期を迎える時の美しい事、素晴らしい事、家族との絆や命という事を非常に身近に感じる素晴らしい作品となっています。

死を覚悟できるかどうか

死の宣告はどんなに年齢を重ねていても怖いものでしょう。
誰もが生へしがみつきたくなるし、死んでしまう、この世からいなくなってしまうという事が信じられません。

でも受け入れなければならない事実です。
辛い治療を乗り越え、必死に頑張り、特に髪の毛が抜け食欲を失い、吐き、痛みに苦しみ・・・そんな治療を続けてきた患者さんが最後に命を継続できるならいいのですが、どんなに頑張っても最後を迎えるカウントダウンが始まってしまう事も多いのです。

もしも自分がガン末期となって、余命が知らされたら、どんなに怖いだろう、どんなに悔しいだろうと感じるのですが、そのもっとも遠くにいると感じさせるのがこのホスピスの方々です。
心静かに時を待つ、葛藤やくやしさなどを心の奥底にしまって、美しく世を去るという事はどういう事なのか、尊い日々を伝えてくれます。