医療モノ、だけとサスペンスでもあるチーム・バチスタ

伊藤淳史演じる人のいい心療内科医の「田口公平」、厚生労働省の官僚(変人)「白鳥圭輔」が医療問題に果敢に取り組むチーム・バチスタは、医療分野の問題や、手術に関する問題、また医師同士の確執など、様々な視点から考えさせてくれるドラマとなっています。

チーム・バチスタ4で切りこむのは終末期医療です。
終末期医療といえば、日本でも大きな問題となっています。

日本は基本的に病院の数、また医療関係者の数が足りていません。
病床数があっても医療従事者を集めることが出来ず、結局、病床数を減らすしかない現状があるのです。
そんな色々な問題を抱えている終末期医療について、チーム・バチスタがどのようなサスペンスを見せてくれるのが、このドラマは非常に見所があるドラマです。

終末期医療とは

終末期医療というのは、回復の見込みがない患者さんの痛みを緩和し、積極的な延命治療を中心とした治療をせず、患者さんの生活の質を高めていくことを目的にした医療です。
これまで東條医大病院に勤務していた田口公平は、地方病院へ勤務します。
病院を営む桜宮一族、桜宮巌雄(柳葉敏郎)の秘密、謎、さらに終末期医療の問題を垣間見ることが出来る多様な見方が楽しめるドラマです。

街の人からも信頼の厚い病院で、ある日放射線科医がひっそりと姿を消します。
1枚のAi画像と共に姿を消した放射線科医は、どのような事を暴こうとしたのか、桜宮一家はどのような秘密を持っているのか、地方のずさんな死因究明制度や地域医療の限界、一戸建てジレンマ、など、現代医療の問題が次から次に出てきます。

サスペンスの魅力と医療問題の提起

このドラマはサスペンスのイメージがかなり強く、一話ずつ解明されていく謎から目が離せなくなるドラマです。
医療問題の提起にしても、現代社会で絶対に考えておかなければならない終末医療や地方病院の限界、また入院施設の不足や医療関係者の不足などの問題をしっかり提起してくれています。
このドラマを見ると、ああ、こういう事も考えておくべきなのか、医療問題にこういう事があるのかと、私たちに関係する身近な医療現場に知らないジレンマがある事も知る事になります。

田口のまじめな性格、白鳥のいい加減で変態な性格が織りなす、会話の楽しさも、謎がどんどんわかっていくハラハラした感じも、色々な楽しみができるドラマです。
柳葉さんが妙に医師の役にはまっているのも見どころです。
いかにも地方病院にいそうな医師という感じで好演されています。
チーム・バチスタの栄光から6年、今回の作品もこれまでの医療ドラマにはなかった面がそこかしこにみられ、魅力あるドラマとなっています。