患者さんの意思を尊重する医療体制とはどういう体制になるのか

死が近くなってきたとき、医療でどのような治療も出来ないという状態になった時、患者さんの意思が尊重され、人生の最終段階となった大切な時間をどのように過ごし、どのような環境にすればいいのか、病院はこうした終末期医療について、またその医療体制について深く考えなければなりません。
厚生労働省では、人生の最終段階における医療体制整備事業として、患者さんの意思を尊重した医療を実現するために、その適切な医療体制の在り方を検証するモデル事業を実施しています。

このガイドラインをみると、人生最後の時間をどう過ごすべきなのか、その環境はどう対応すべきなのか、医療現場で求められることが見えてきます。

医療従事者が患者さんにとって最良の医療とケアを作るプロセス

人生の最終段階に来た患者さんに向けて、医療とケアはどのような体制を持つべきなのか、まず、医師と医療従事者が患者さんに必要な情報と説明を行い、患者さんと話し合い、患者さん本人が決定することを基本として、医療を進めていくことが最も重要とされています。

次に、人生の最終段階における医療について医療行為を開始するのか、開始しないのか、また医療内容に変更があるのか、中止をするのかなど、多くの専門医療従事者から構成されるケアチームによって医学的妥当性、適切性を元に慎重に協議、判断することが必要としています。

更に、医療、ケアチームによって患者さんに対し、可能な限り痛みや不快な症状などをしっかりと緩和し、患者さん本人やご家族の精神状態や社会的な援助を含め、総合的に医療とケアを行うことが求められるとガイドラインに記しています。

この場合に、患者さんの意思がすでに確認できない状態となっている場合には、患者さんの推定意思を尊重しながら、患者さんにとって最善の治療方針をとるということ、またさ以前の医療とはなにか、医療チームで慎重に判断し、ご家族の意向なども聞いて最終的判断をするということも必要としています。

もしも病態などによって医療チームの中で医療の仕方、方法が決定出来ない、家族の中で意見がまとまらないという場合、複数の専門家で講構成する委員会を設置して、その上で、再度治療方針などの検討や助言を行っていくということもプロセスに記されています。

人生最後の医療、このことも終活として意思表示しておくべきなのかも

患者さん本煮の意思がすでに確かめられない状況になると、家族としても意見が分かれると思いますし、医師の立場としてもこうあるべきという医療方針に違いが出てくると思います。
ここにもし、遺言書やエンディングノートなどの存在があれば、このようなときにどういう意思を持っていたのかということを探る事が出来ます。

この先、自分の終末について家族が迷うようなことが無いように、また医師が治療方針の決定が出来ない状態にならないように、こうしたエンディングノートの活用や、遺言書の作成など終活の中で行っておくべきなのかもしれません。